太田太鼓

Ota Daiko

太田太鼓 1

太田太鼓は、群馬県太田市の大光院門前通りに店を構える山口太鼓店が、江戸時代から160年余りにわたり作り続けてきた和太鼓です。木工による胴の製作と、皮革をなめして張り込む技術を組み合わせて作られ、現在は店主で八代目にあたる山口宗一氏がその技を受け継いでいます。太鼓の胴には木目の美しいケヤキなどが用いられ、切り出した生木を数年かけてじっくりと乾燥させたのち、内部をくり抜いて仕上げます。皮は原皮を糠に漬けて発酵させる「糠なめし」によって毛を落とし、木槌で伸ばしながら音を確かめて胴に張り込んでいきます。一つの太鼓が完成するまでに5年以上を要することもあり、すべての工程を手作業と職人の勘に頼りながら仕上げられる音色と響きに、太田太鼓ならではの伝統が息づいています。群馬県は佐波郡の遺跡から6〜7世紀ごろの太鼓を持つ埴輪が出土するなど、和太鼓の歴史においても重要な土地とされています。

発祥

太田太鼓は、群馬県太田市の大光院門前通りにある山口太鼓店で、江戸時代から160年余りにわたり作り続けられてきた和太鼓です。群馬県は和太鼓の歴史においても縁の深い土地で、佐波郡の遺跡からは6〜7世紀ごろのものとされる、太鼓を持つ男性をかたどった埴輪が出土しており、古くから太鼓が祭礼や生活に密接に関わってきたことがうかがえます。こうした土地に根差し、山口太鼓店は独自の手法を守りながら太鼓づくりの技術を代々継承してきました。

歴史

山口太鼓店では江戸時代の創業以来、木工による胴の製作と皮革のなめし・張り込みという二つの技術を組み合わせた製法を守り続け、現在は店主で八代目にあたる山口宗一氏がその技を受け継いでいます。一つの太鼓を仕上げるまでに5年以上を要することもあり、すべての工程が手作業で行われ、その業は造り手の勘に頼るところが大きいとされています。祭礼に欠かせない道具として、地域の祭りとともに歩んできた歴史があります。

特徴

太田太鼓の特徴は、木目の美しいケヤキなどの木材を使った胴の製作と、原皮をなめして張り込む皮革加工の両方を、一つの工房で一貫して手がける点にあります。切り出した生木は数年かけて自然乾燥させたのち、内部を削り出して胴の形に仕上げます。皮は米糠に漬けて発酵させ、酵素の力で毛を落とす「糠なめし」という手法でなめされ、木槌で伸ばしながら音を確かめつつ胴に張り込まれます。長胴太鼓や曳太鼓、平釣太鼓、楽太鼓、桶胴太鼓、団扇太鼓など幅広い種類の太鼓が手がけられています。

使用される素材

ケヤキ牛皮

制作工程

  1. 1

    胴づくり

    木目の美しいケヤキなどの生木を切り出し、大まかな胴の形に整えてから数年かけて自然乾燥させる。木性を落ち着かせたのち、内部を削り出して仕上げる。

  2. 2

    皮のなめし

    原皮を米糠に漬けて発酵させ、酵素の力で毛を落とす「糠なめし」を行う。薬品を使わず手作業で毛を削ぎ落とすことで、皮本来の耐久性を生かす。

  3. 3

    皮張り

    乾燥させた皮を水に戻して柔らかくし、太鼓のサイズに合わせて裁断する。カケヤという木槌で皮を伸ばし、音を確かめながら胴に張り込んでいく。

  4. 4

    音の調整

    木槌で皮を打つ「エンオトシ」を繰り返しながら、高い音や低い音など求める響きになるよう細やかに調整し、太鼓を完成させる。

主な産地
  • 太田市本町(大光院門前通り)

職人・工房

山口太鼓店(山口宗一)

太田市本町、大光院門前通りに店を構える、江戸時代から160年余り続く太鼓店。店主で八代目にあたる山口宗一氏が、胴づくりから皮張りまで一貫して手作業で太鼓を製作している。

公式サイト →

購入方法

山口太鼓店
太田市本町の大光院門前通りにある老舗太鼓店。祭礼用の長胴太鼓・曳太鼓は10万円程度から、平釣太鼓や楽太鼓は15万円程度から手がけている。購入先を見る →PR
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