奥会津昭和からむし織は、福島県大沼郡昭和村で栽培される苧麻(からむし)の繊維から糸を績み、織り上げる伝統織物で、国指定の伝統的工芸品です。昭和村でのからむし栽培は室町時代にはすでに始まっていたとされ、会津領主・蘆名盛政の時代に奨励されたと伝わり、江戸時代の1756年には「青苧畑証文」が残るなど600年近い栽培の歴史があります。からむしは吸湿性・速乾性に優れた植物繊維で、小千谷縮や越後上布などの高級織物の原料としても知られています。昭和村では刈り取りから苧引き、糸績み、機織りまでの全工程を今も手作業で行っており、平成6年(1994年)からは「からむし織体験生(織姫・彦星)」制度を設け、村外から訪れた若者に技術を伝承する取り組みを続けています。道の駅からむし織の里しょうわでは、栽培から製織までを紹介するからむし工芸博物館や、実際に織りを体験できる施設も整備されています。
発祥
昭和村でのからむし(苧麻)栽培は室町時代にはすでに行われていたとされ、会津領主・蘆名盛政の時代に産業として奨励されたと伝えられます。江戸時代の1756年に記された「青苧畑証文」が現存する最古の記録とされ、山あいの豪雪地である昭和村では、からむし栽培が途切れることなく続けられてきました。
歴史
からむしから績んだ糸は「青苧(あおそ)」と呼ばれ、越後(新潟)の小千谷縮や越後上布など各地の高級織物の原料として出荷され、昭和村は全国有数の産地として発展しました。しかし戦後の生活様式の変化とともに担い手が減少したため、村は平成6年(1994年)に「からむし織体験生(織姫・彦星)制度」を創設し、村外から訪れる若者を受け入れて技術を伝承する取り組みを始めました。
特徴
苧麻の茎の皮を剥いで繊維を取り出す「苧引き」から、繊維を細く裂いて指先で撚り合わせる「糸績み」、機で織り上げるまでの全工程が手作業で行われる点が特徴です。からむしの繊維は吸湿性・速乾性に優れ、張りのある独特の風合いを持つため、通気性の良い夏の衣料や小物として珍重されてきました。
技法
苧引き
刈り取ったからむしの茎から表皮を剥ぎ、内側の繊維を専用の道具でしごき取る工程。夏の畑で行われる重労働として知られる。
糸績み
苧引きで得た繊維を細く均一に裂き、指先だけで撚り合わせて一本の糸にしていく工程。熟練の技術を要する。
機織り
績んだ糸を高機にかけて反物や小物に織り上げる工程。からむし特有の張りのある風合いを生かして仕上げる。
使用される素材
制作工程
- 1
栽培・刈り取り
夏に成長したからむしを刈り取る。
- 2
苧引き
茎の表皮を剥ぎ、内側の繊維をしごき出す。
- 3
糸績み
繊維を細く裂き、指先で撚り合わせて糸にする。
- 4
機織り
高機にかけて反物や小物を織り上げる。
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職人・工房
購入方法
- 道の駅からむし織の里しょうわ 織姫交流館
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