久米島紬は沖縄本島の西方に浮かぶ久米島で、養蚕から染色、織りまでの全工程を一人の織り手が手作業で行う絹織物です。15世紀頃には久米島ですでに養蚕が行われていたとみられ、1637年に琉球王府への貢納布に定められて以降、精緻な技術が磨かれてきました。日本各地の紬絣技法は久米島を起点に沖縄本島や奄美大島を経て本土に伝わったとされ、大島紬や結城紬など全国の紬織物の源流の一つとも言われています。糸を紡ぐことから、模様選定、染め、機織りまでを一人の織り手が一貫して手がける点が大きな特徴で、フクギやグール(サルトリイバラ)、テカチ(車輪梅)などの草木染めを重ねたうえ、島の泥を用いた泥染めで鉄媒染することで、深みのある黒褐色や渋い光沢を生み出します。1975年に国の伝統的工芸品に指定され、2004年には国の重要無形文化財にも指定されました。久米島紬事業協同組合が中心となって技術継承にあたっており、久米島紬の里ユイマール館では製作工程の見学や織り染め体験ができます。
発祥
久米島では15世紀頃にはすでに養蚕が行われていたとみられ、1637年に琉球王府への貢納布(人頭税の一部)に定められて以降、技術が磨かれてきました。日本の紬絣技法は久米島を起点に沖縄本島・奄美大島を経て本土へ伝わったとされ、大島紬や結城紬など各地の紬織物の源流の一つに位置づけられています。
歴史
琉球王国時代から続く伝統を保ちながら発展し、各工程に改良が重ねられてきました。1975年に通商産業大臣(現・経済産業大臣)より伝統的工芸品に指定され、2004年には国の重要無形文化財にも指定されました。久米島紬事業協同組合が後継者育成や普及活動を担い、島内でのみ工程が完結する希少な織物として受け継がれています。
特徴
糸紡ぎから模様選定、染め、織りまでの全工程を一人の織り手が手作業で行う点が最大の特徴です。フクギやグール、テカチなどの草木染めを数十回重ねたうえで、島の鉄分を含む泥に浸けて鉄媒染する泥染めにより、黒褐色を基調とした深い光沢のある色合いに仕上がります。若草色や黄色など植物染料による色物も織られます。
使用される素材
制作工程
- 1
糸紡ぎ
自家製の生糸を紡ぎ、織りに使う糸を用意する。
- 2
模様選定・絣くくり
図案に合わせて糸を括り、染め分ける部分を決める。
- 3
草木染め・泥染め
フクギやテカチなどで染めた後、島の泥に浸けて鉄媒染し、独特の黒褐色に仕上げる。
- 4
機織り
高機を用いて絣を合わせながら手織りする。
- 5
砧打ち
織り上げた反物を打って光沢と柔らかさを出す。
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職人・工房
購入方法
- 久米島紬の里ユイマール館 ショップ
- 反物のほか、久米島紬の生地を使ったショールやバッグ、小物、訳あり反物(B反)などをオンラインショップでも販売している。購入先を見る →PR
体験施設
久米島紬の里 ユイマール館
沖縄県島尻郡久米島町真謝1878-1
入館料は大人200円、小中学生100円。機織り見学のほか、コースター織りや草木染めの体験ができる(体験受付10:00〜11:30、13:30〜16:00)。
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