春日部桐箪笥

Kasukabe Kiri Tansu

春日部桐箪笥 1

春日部桐箪笥は埼玉県春日部市を中心に作られる桐材の箪笥で、昭和54年(1979年)に経済産業大臣指定の伝統的工芸品となりました。起源は江戸時代初期、日光東照宮の造営のために全国から集められた工匠の一部が、日光街道の宿場町であった春日部に住み着き、周辺に豊富にあった桐を材料として指物や小物を作り始めたことにあると伝えられています。天保年間(1830年頃)には古利根川・江戸川の水運を活かして江戸へ製品を輸送できたことから、桐箪笥づくりを専門とする業者が増え、産地として発展しました。桐は湿気を吸って膨張し乾燥すると収縮する性質を持つため、湿度の高い時期には箪笥がわずかに膨らんで密閉され、中の着物や道具を湿気や火災から守るとされます。木目の美しさを活かした木地仕上げと、狂いの少ない堅牢な作りが今も高く評価されています。

発祥

春日部桐箪笥の歴史は江戸時代初期にさかのぼります。日光東照宮の造営のため全国から集められた腕利きの工匠の一部が、日光街道の宿場町であり周辺に桐が豊富に自生していた春日部の地に住み着き、桐を材料とした指物や小物づくりを始めたのが起こりと伝えられています。

歴史

天保年間(1830年頃)になると、春日部が古利根川や江戸川の水運に恵まれ江戸への輸送に適していたことから、桐箪笥づくりを専門に手がける業者が増加し、産地としての基盤が固まりました。以後も職人技術が蓄積・継承され、昭和54年(1979年)に経済産業大臣より国の伝統的工芸品の指定を受けました。現在も春日部桐たんす組合の下、複数の事業所が伝統の技を伝えています。

特徴

桐材は湿気を吸うと膨張し、乾燥すると収縮する性質があり、この特性を活かすことで湿度の高い時期には引き出しの継ぎ目が密閉状態になり、中の衣類や道具を湿気や虫害、火災による類焼から守るといわれています。製作は材料選定と渋抜き、木取り・部材加工、狂い直し(板焼き)、木組み・ほぞ継ぎによる組立加工など約100の工程を経て、完成までにおよそ7日から10日を要します。木目の美しさを引き立てる木地仕上げが特徴です。

使用される素材

桐材

制作工程

  1. 1

    材料選定・渋抜き

    製材した桐材を天日と風雨に長期間さらして渋(アク)を抜き、木の狂いや変色を防ぐ。

  2. 2

    木取り・部材加工

    渋抜きした板材から箪笥の用途・大きさに合わせて部材を切り出し、かんなで精密に調整する。

  3. 3

    狂い直し

    乾燥で生じた桐板の反りやねじれを「板焼き」の工程で直し、狂いのない材に整える。

  4. 4

    組立加工

    外枠(ガラ)と引き出しを木組み・ほぞ継ぎで組み立て、隙間のない精度に仕上げる。

職人・工房

飯島桐箪笥製作所

春日部市内で伝統工芸士による製造小売を行う数少ない工房。代表の飯島勤氏をはじめ、経済産業大臣指定の伝統工芸士の技を今に伝える。

公式サイト →

購入方法

春日部桐たんす組合
春日部市を中心に県東部に広がる桐たんす事業所14軒が加盟する組合。加盟工房や取り扱い商品の情報を紹介している。購入先を見る →PR
山田桐箪笥店
春日部の桐箪笥の修理・削り直しを専門に手がける店。長く使われてきた桐箪笥を蘇らせる技術を持つ。購入先を見る →PR
#木工#桐箪笥#春日部#指物