イタヤ細工は、秋田県仙北市角館町雲然(くもしかり)地区で作られる、イタヤカエデの若木を薄い帯状に裂いて編み上げるかご細工です。寛政年間(1790年頃)に、農家の冬期間(農閑期)の副業として始まったとされ、200年以上にわたり受け継がれてきました。かつては魚籠のような腰籠「カッコベ」や、農作業用の籠、箕(み)といった実用の農具が中心に作られていましたが、時代とともに手提げかごや盛皿、玩具のイタヤ馬など工芸品としての製品へと幅を広げています。材料となるイタヤカエデの幹は1mm以下の厚さまで均一に裂かれ、職人の手作業によってかご編み技法で編み上げられます。軽くて丈夫なうえ、使い込むほどに飴色に変化し味わいを深めていく経年変化が魅力で、秋田県指定の伝統的工芸品となっています。現在、雲然地区で製造・販売を続けているのはわずか2軒のみです。
発祥
イタヤ細工は、寛政年間(1790年頃)に仙北市角館町雲然地区の農家で、冬期間(農閑期)の副業として始まったとされる。近隣の山野に自生するイタヤカエデの若木を材料に、魚籠のような腰籠「カッコベ」や箕(み)など、農作業に使う実用の道具として素朴に作られたのが始まりであった。
歴史
イタヤ細工は200年以上にわたり雲然地区で受け継がれてきたが、かつて20数軒あったとされる作り手は減少し、現在製造・販売を続けているのはわずか2軒となっている。農具としての需要が減る一方、手提げかごや盛皿、玩具のイタヤ馬など生活雑貨・工芸品としての製品開発が進められ、秋田県指定の伝統的工芸品として技術の継承が図られている。
特徴
イタヤカエデの若木の幹を1mm以下の薄い帯状に裂き、太さと薄さを均一に整えたうえで、かご編み技法により手作業で編み上げるのが特徴。軽くて丈夫でありながら、使い込むほどに飴色へと変化し味わいが深まっていく経年変化が魅力である。近年はクルミや山ぶどうの皮など異素材を組み合わせたり、泥染めで着色したりする新商品の開発も進んでいる。
使用される素材
制作工程
- 1
原木の伐採
山野に自生するイタヤカエデの若木を伐採する。
- 2
帯状に裂く
幹を薄い帯状に裂き、厚みと幅を均一に整える。
- 3
編み上げ
帯状の材をかご編み技法で編み、底から縁へと形を作る。
- 4
仕上げ
縁を始末し、持ち手を取り付けて仕上げる。
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職人・工房
購入方法
- 民芸イタヤ工房
- イタヤ馬1,650円程度、盛皿5,940円程度〜、手提げかご(小)30,800円程度〜など、玩具から実用品まで幅広い価格帯の製品を扱う。購入先を見る →PR