ひたち竹人形は、福井県の伝統工芸「越前竹人形」の技術を受け継ぐ竹人形師が、茨城県日立市大みか町に構える工房で製作する竹細工の人形である。全国に3軒ほどしかないとされる越前系竹人形の作り手の一つで、竹人形師の柴田重光氏が福井で技術を学んだのち、1972年に日立で工房を開いたのが始まりとされる。竹は3年ものを選んで採取した後、さらに3年寝かせてから使用するため、伐採から完成までに実に6年を要する。真竹やさらし竹、ごま竹、黒竹、紋竹、虎竹など用途に応じてさまざまな竹を使い分け、能や歌舞伎、郷土芸能を題材にした人形を製作する。竹本来のたたずまいを生かした造形が特徴で、時を経るごとに飴色に変化する竹の色合いも楽しめる、茨城県を代表する竹工芸品の一つである。
発祥
ひたち竹人形は、福井県の伝統工芸「越前竹人形」の技術を受け継いだ竹人形師・柴田重光氏が、1972年に茨城県日立市に工房を開いたことに始まる。越前で修業を重ねたのち、日立の地に技術を持ち込んで独自の作風を築いたのが起こりとされ、その後現在の場所に工房を移した。全国でも越前系の竹人形づくりを継承する工房は3軒ほどしかないとされ、ひたち竹人形工房はその一つに数えられる。
歴史
1972年の開業以来、ひたち竹人形工房は地元・日立をはじめ茨城県内の催事や東京の百貨店、地元の小学校などにも出向いて竹人形づくりの実演や作品展示を行い、技術の普及に努めてきた。季節に合わせてひな人形や兜、干支の置物といった竹細工も手がけ、贈答品や土産物としても親しまれている。茨城県の伝統工芸品として、竹本来の風合いを生かした人形づくりの技が今日まで受け継がれている。
特徴
最大の特徴は、真竹、さらし竹、ごま竹、黒竹、紋竹、虎竹など多様な竹を用途に応じて使い分ける点にある。竹は3年ものを選んで採取したのち、さらに3年寝かせてから加工に用いるため、伐採から完成まで6年もの歳月をかける。能や歌舞伎、郷土芸能を題材とした人形は、彩色を抑えて竹そのものの節や色合いを生かした造形が特徴で、年月を経るにつれて飴色に変化していく風合いも魅力とされる。
使用される素材
制作工程
- 1
竹の伐採・選別
3年ものの竹を選んで伐採し、素材となる竹を厳選する。
- 2
竹の乾燥・熟成
伐採した竹をさらに3年ほど寝かせて乾燥・熟成させ、加工に適した状態に仕上げる。
- 3
造形・仕上げ
竹の節や色合いを生かしながら、能や歌舞伎、郷土芸能を題材とした人形の姿に仕上げていく。
| 主な産地 |
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職人・工房
ひたち竹人形工房(柴田重光)
福井県で越前竹人形の技術を学んだのち、1972年に日立市大みか町で開業した工房。全国に3軒ほどしかないとされる越前系竹人形の作り手の一つで、地元の催事や東京の百貨店、小学校などでも実演・展示を行う。
体験施設
ひたち竹人形工房
茨城県日立市大みか町
JR常磐線大みか駅から徒歩約15分。竹人形の展示・販売のほか見学が可能(要問い合わせ)。