飛騨家具は岐阜県高山市を中心とする飛騨地方で作られる家具で、木材に蒸気を当てて曲げる「曲木(まげき)」の技術を生かした椅子やテーブルなどの脚物家具を得意とする、日本を代表する家具産地です。1920年(大正9年)、地元有志が未活用材だったブナ材の活用を目指して曲木家具づくりに取り組み、中央木工株式会社(現・飛騨産業株式会社)を設立したのが飛騨家具の始まりとされています。飛騨地方には約1300年前から「飛騨の匠」と呼ばれる木工技術者の伝統があり、平城京や東大寺の造営にも携わったと伝えられるこの匠の技が、近代的な家具づくりにも受け継がれてきました。堅くて粘りがあり曲木加工に適したブナ材や、落ち着いた木目が魅力のナラ材を用い、木の色や木目を生かした美しく洗練されたデザインが特徴です。2008年(平成20年)には「飛騨の家具」「飛騨・高山の家具」が地域団体商標として登録されました。
発祥
飛騨家具の始まりは1920年(大正9年)、飛騨地方に豊富にあった未活用材のブナ材を生かそうと、地元有志が曲木(まげき)家具づくりに取り組み、中央木工株式会社(現・飛騨産業株式会社)を設立したことに遡る。ヨーロッパ由来の曲木技術と、飛騨地方に約1300年前から伝わる「飛騨の匠」と呼ばれる木工技術者の伝統とが結びつき、近代的な家具産地としての礎が築かれた。
歴史
創業以来、木材に蒸気を当てて柔らかくし、曲げたい形に固定する曲木技術によって椅子やテーブルなどの脚物家具づくりが発展し、高山市内には飛騨産業をはじめとする家具メーカーが数多く集積した。2008年(平成20年)1月には「飛騨の家具」「飛騨・高山の家具」が地域団体商標として登録され、産地としてのブランド化が進められている。
特徴
堅くて粘りがあり蒸気による曲げ加工に適したブナ材や、落ち着いた木目と虎斑(とらふ)が魅力のナラ材など、飛騨地方の森林資源を生かした木材選びと、優れた曲木加工技術による頑丈な構造が特徴。木の色や木目を生かした美しく洗練されたデザインで知られ、椅子やテーブルなどの脚物家具を得意とする、日本を代表する家具産地となっている。
技法
曲木(まげき)
木材に蒸気を当てて細胞壁を柔らかくし、曲げたい形状に合わせて固定する技法。ブナ材は弾力性と強度に優れ、均一に曲がりやすいことから飛騨家具の主要な技術として発展した。
使用される素材
制作工程
- 1
製材・乾燥
木材を製材し、十分に乾燥させて狂いを防ぐ。
- 2
曲げ加工
蒸気で木材を柔らかくし、型に沿って曲げて固定する。
- 3
加工・組み立て
曲げた部材を切削・研磨し、部品を組み立てる。
- 4
塗装・仕上げ
木目を生かした塗装を施し、検品して完成させる。
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職人・工房
購入方法
- 飛騨産業 飛騨の家具館 高山
- 飛騨産業の直営ショールームで、曲木家具をはじめとする製品を展示販売している。購入先を見る →PR
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