行徳神輿

Gyotoku Mikoshi

行徳神輿 1

行徳神輿は、千葉県市川市行徳地区で作られる江戸型神輿の一大産地として知られる伝統工芸です。行徳は江戸時代から「行徳千軒、寺百軒」と称されるほど栄えた町で、日光東照宮の造営に携わった職人が幕府直轄地であった行徳に移り住んだことが神輿づくりの始まりとも伝えられています。木地師・彫刻師・塗師・金具師など、寺社の内外装を手がける職人が集まり、明治から昭和にかけて神輿巡行への関心の高まりとともに生産が拡大し、最盛期には行徳製の江戸型神輿が全国の神輿の約8割を占めたとも言われました。現在、行徳で一貫製作を続ける工房は創業150年余りの中台製作所のみとなっており、木地から彫刻、漆塗り、金箔押し、飾り金具、組み立てまでを社内で行っています。2018年には敷地内に「行徳神輿ミュージアム」が開館し、神輿づくりの技術と歴史を無料で見学できる貴重な施設となっています。

発祥

行徳における神輿づくりの起源には諸説ありますが、江戸幕府3代将軍・徳川家光の頃、日光東照宮の造営・修復に携わった職人が、幕府の直轄地であった行徳に土地を与えられて住み着いたことに始まるとする説があります。行徳は塩田や成田山参詣の宿場町としても栄え、多くの寺社が置かれたことから、木地師・彫刻師・塗師・金具師といった寺社関連の職人が集積していきました。

歴史

江戸後期の文化・文政期(1804〜1830年)には多くの神輿の造替や修理が行われた記録が残り、明治・昭和にかけて祭礼での神輿渡御への関心が高まると、行徳での神輿生産は飛躍的に拡大しました。最盛期には行徳で作られた江戸型神輿が全国の神輿総数の約8割を占めたとも言われ、行徳は「神輿のまち」として知られるようになりました。しかし戦後は職人の減少が進み、現在一貫製作を続ける工房は中台製作所のみとなっています。

特徴

行徳神輿は、木地づくりから彫刻、漆塗り、金箔押し、飾り金具の製作、組み立てまでの全工程を一つの工房で仕上げる一貫製作を特徴とします。屋根の勾配や彫刻の意匠、金具のあしらいには各工房・職人ごとの個性が表れ、神社や町会の要望に応じて一基ずつ手作業でつくられます。近年は新造だけでなく、古い神輿の修繕・塗り直しも重要な仕事となっています。

主な産地
  • 市川市行徳

職人・工房

中台製作所

創業150年余りの行徳唯一の神輿工房。木地・彫刻・漆塗り・金箔押し・金具・組み立てまでを一貫して手がけ、新造だけでなく修繕も数多く手がける。

公式サイト →

体験施設

行徳神輿ミュージアム

千葉県市川市本塩21-3

中台製作所の敷地内にあり、2018年開館。見学は無料で、ガイド付きツアーは有料(詳細は要問合せ)。月〜土曜9:00〜17:00開館、日曜・祝日休館。

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#木工#神輿#行徳#市川市#江戸型神輿