岐阜提灯

Gifu Chochin

岐阜提灯 11 / 2

画像: Wikimedia Commons

岐阜提灯は岐阜県岐阜市を中心に作られる盆提灯で、美濃地方の良質な竹ひごと薄く強靭な美濃和紙を主材料に、秋草や風景などを描いた繊細優美な火袋が特徴です。江戸時代から300年余りの歴史を持ち、1904年のセントルイス万博で銀賞、1905年のリエージュ万博で金賞、1937年のパリ万博でも金賞を受賞するなど、海外でも高く評価されてきました。吊り下げ型の「御所提灯」、据え置き型の「大内行灯」「廻転行灯」など種類が豊富で、灯りをともした際の優雅な風情と涼やかな季節感が人々に親しまれています。1995年に国の伝統的工芸品に指定され、現在も岐阜市の老舗提灯店が手作業で技術を継承しています。

発祥

岐阜提灯の起源は江戸時代に遡り、美濃地方で豊富に採れる竹と、薄くて質の高い美濃和紙という好条件が揃ったことから提灯づくりが発展しました。当初は実用の灯具として作られていましたが、次第に絵付けや意匠を凝らした美術性の高い提灯へと発展していきました。

歴史

明治から昭和初期にかけて岐阜提灯は海外の博覧会でも高く評価され、1904年のセントルイス万博で銀賞、1905年のリエージュ万博で金賞、1937年のパリ万博でも金賞を受賞しました。長い歴史の中で盆提灯として人々の暮らしに根付き、1995年に国の伝統的工芸品に指定されました。

特徴

岐阜提灯は美濃和紙と竹ひごを主材料とし、薄く均一な和紙に秋草や風景などの図柄を美しく描く点が特徴です。細い竹ひごを螺旋状に巻いて骨組みを作る「張り」、型紙を使って絵柄を摺り込む「摺込」、筆で直接絵を描く「絵付け」など高度な手仕事によって、灯した際に優美な陰影を生む火袋が作られます。

技法

張り

細い竹ひごを螺旋状に巻き上げながら和紙を張り付けて火袋の骨組みを作る、熟練を要する技術。

摺込

版木や伊勢型紙を用いて和紙に絵柄を摺り込む技法で、多い製品では100枚以上の型紙を使うこともある。

絵付け

無地の火袋に筆で直接秋草や風景などを描く、古くから受け継がれる技法。

使用される素材

美濃和紙竹ひご(美濃地方産)木地・金具

制作工程

  1. 1

    加飾

    美濃和紙や絹に型紙で絵柄を摺り込む、または無地の紙に絵付けを施す。

  2. 2

    火袋の製作(張り)

    竹ひごを螺旋状に巻き付けた張り型に、加飾した和紙を一枚ずつ丁寧に張り付ける。

  3. 3

    木地の加工

    提灯を吊るす・据える台座や上下の口輪などの木地部分を加工する。

  4. 4

    仕上げ

    火袋と木地を組み合わせ、房や金具を取り付けて完成させる。

主な産地
  • 岐阜市

職人・工房

株式会社オゼキ

1891年(明治24年)創業、岐阜提灯の老舗。張り・摺込・絵付けの三つの伝統技術を受け継ぎ、経済産業大臣指定の伝統的工芸品として岐阜提灯を製造する。

公式サイト →

購入方法

岐阜提灯協同組合
岐阜提灯を製造する9社が加盟する組合。加盟各社の情報を通じて、盆提灯や行灯など様々な岐阜提灯を購入できる。購入先を見る →PR
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