備前刀(長船)

Bizen-to (Osafune)

備前刀(長船) 11 / 2

画像: Wikimedia Commons

備前刀は、旧備前国(現在の岡山県瀬戸内市・岡山市東部一帯)で作られた日本刀の総称で、なかでも吉井川沿いの長船(現・瀬戸内市長船町)を拠点とした「長船派」は、日本刀史上最大規模の刀工集団として知られます。備前国は吉井川下流域に良質な砂鉄(赤目砂鉄)を産し、中世を通じて日本刀生産の一大中心地となりました。日本刀の五大流派「五箇伝」のうち「備前伝」を形成し、国宝・重要文化財に指定された日本刀のおよそ4割を備前刀が占めるとも言われます。戦乱や需要の変化により衰退した時期もありましたが、大正〜昭和期に今泉俊光が独学と口伝により作刀技術を研究・復興し「備前刀復興の祖」と称されました。現在も瀬戸内市長船町には現役の刀匠が拠点を構え、備前長船刀剣博物館・備前おさふね刀剣の里では鍛刀や研磨などの工程を見学できます。

発祥

備前刀の起源は平安時代中期の「古備前」鍛冶にさかのぼります。旧備前国(現在の岡山県瀬戸内市・岡山市東部一帯)は、吉井川下流域に良質な砂鉄(赤目砂鉄)を産し、日本刀づくりに適した資源に恵まれたことから、中世を通じて刀剣生産の一大中心地となりました。

歴史

鎌倉時代から室町時代にかけて、吉井川沿いの長船(現・瀬戸内市長船町)を拠点とする「長船派」をはじめ多数の刀工集団が輩出し、五箇伝の一つ「備前伝」を形成しました。国宝・重要文化財に指定された日本刀のおよそ4割を備前刀が占めるとも言われます。戦乱や江戸期以降の需要変化により一時衰退しましたが、大正〜昭和期に今泉俊光が独学と伝承の口伝により作刀技術を研究・復興し、「備前刀復興の祖」と呼ばれました。

特徴

備前伝は「匂本位」と呼ばれる細やかで華やかな刃文を特徴とし、「蛙子丁子乱」など個性豊かな作風の刀工が数多く輩出したため、一つの様式では語り尽くせない多様性が特色とされます。現在も瀬戸内市長船町を拠点に現役の刀匠が作刀を続けており、備前おさふね刀剣の里では鍛刀場・工房で刀鍛冶や研師、彫金師らの作業を実際に見学できます。

主な産地
  • 瀬戸内市長船町

職人・工房

今泉俊光

1898年(明治31年)佐賀県生まれ。岡山の紡績会社勤務ののち独学で鍛刀を研究し、備前長船派刀工のもとで備前伝の口伝を受けた。衰退していた備前長船刀の再興に尽力し「備前刀復興の祖」と称される。備前長船刀剣博物館内に今泉俊光刀匠記念館が設けられている。

上田祐定

瀬戸内市長船町を拠点とする現代刀匠。1947年生まれ。日本刀保存協会が頒布する玉鋼だけでなく、自ら砂鉄と木炭でたたら製鉄を行い玉鋼を製錬するなど、古来の製法研究にも取り組んでいる。

公式サイト →

購入方法

備前おさふね刀剣の里 長船ふれあい物産館
刀剣の里に隣接する物産館。備前小刀や刃物類、備前焼など地域ゆかりの工芸品を販売している。購入先を見る →PR

体験施設

備前長船刀剣博物館・備前おさふね刀剣の里

岡山県瀬戸内市長船町長船966

敷地内の鍛刀場・工房で刀鍛冶や研師、彫金師らの作業を見学できる。開館9:00〜17:00(最終入館16:30)、月曜休館。

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#日本刀#刀剣#長船#瀬戸内市#備前伝