有馬人形筆

Arima Ningyo Fude (Arima Doll Brushes)

有馬人形筆 1

有馬人形筆(ありまにんぎょうふで)は、神戸市北区有馬町の有馬温泉で作られている、からくり仕掛けの筆です。字を書こうと筆を持つと、軸の端から小さな人形がひょっこり顔を出します。軸には色とりどりの絹糸が巻かれ、美しい模様を描いています。兵庫県によると起源は室町時代といわれ、1678年(延宝6年)刊の『有馬名所鑑』にも有馬の名産として記されています。古くから作られてきた実用の有馬筆をもとに考案されたとされ、有馬温泉の土産として親しまれてきました。子宝の引き出物としても人気があります。1970年の日本万国博覧会では地方民芸館に出展され、入選作品となって広く知られるようになりました。1993年(平成5年)に兵庫県伝統的工芸品に指定されています。現在は有馬温泉の「灰吹屋西田筆店」が唯一の工房です。

発祥

兵庫県は、有馬の人形筆の起源を室町時代としています。灰吹屋西田筆店を紹介する旅行サイトでは、1560年前後を起源としています。有馬では古くから実用の有馬筆が作られており、人形筆はそこから考案されたとされます。1678年刊の地誌『有馬名所鑑』には、有馬の名産として記されています。字を書くのが嫌いな殿様がこの筆を気に入って上達した、という言い伝えも紹介されています。

歴史

人形筆は、有馬温泉を訪れる人々の土産として親しまれてきました。大正時代には複数の工房がありましたが次々に廃業し、現在は灰吹屋西田筆店が唯一の工房です。1970年の日本万国博覧会では地方民芸館に出展され、入選作品となったことで知名度が高まりました。1993年3月には兵庫県伝統的工芸品に指定されています。西田筆店は2016年に火災で焼失しましたが、翌年に再建されて製作を続けています。

特徴

有馬人形筆の最大の特徴は、筆を持つと軸の端から小さな人形が飛び出すからくり仕掛けです。人形には糸と錘(おもり)を使った仕掛けが施され、穂先を下に向けると顔を出し、筆をしまうときには軸の中に収まります。竹の軸には色とりどりの絹糸が巻かれ、模様の種類も豊富です。書道や絵筆として実際に使えるほか、子宝の引き出物や有馬温泉の土産として選ばれています。

技法

からくり仕掛け

軸の内部に、石膏などを混ぜた素材で作った小さな人形を仕込む。人形には糸と錘を使ったからくりが施され、穂先を下に向けると軸の先端から飛び出し、筆をしまうときには軸の中へ収まる。

絹糸巻き

竹の軸に色とりどりの絹糸を巻き上げ、美しい模様を付ける。模様の種類は多く、一本ごとに表情が異なる。すべて手作りのため、生産数は限られている。

使用される素材

竹(軸)絹糸人形(石膏などを混ぜた素材)
主な産地
  • 神戸市北区有馬町(有馬温泉)

職人・工房

灰吹屋西田筆店

神戸市北区有馬町1160にある筆店で、兵庫県が有馬の人形筆の製造者として紹介している。大正時代には複数の工房があったが、ほかの工房は廃業し、現在は唯一の工房とされる。2016年に火災で焼失したが、翌年に再建された。

購入方法

灰吹屋西田筆店
有馬人形筆を買える唯一の店とされる。価格は1本3,300円程度、2本セット4,900円程度、大きいサイズの2本セット木箱入り9,000円程度と紹介されている。水曜を中心に定休日があり、営業時間とともに媒体で記載が異なるため事前に確認したい。クレジットカードは使えないとされる。

体験施設

有馬玩具博物館 有馬人形筆製作体験

兵庫県神戸市北区有馬町797

人形筆の歴史やからくりの仕組みを学びながら、オリジナルの人形筆を作る。料金は1名5,000円程度で、作った筆と博物館の入館料を含む。午前・午後の各回で所要約1時間。1週間以上前の予約が勧められ、博物館のウェブサイトから申し込む。

よくある質問

Q. 有馬人形筆で実際に字は書けますか?

A. はい、書道や絵筆として使えます。字を書こうと筆を持つと人形が顔を出し、しまうと軸の中に戻るので、使うたびに楽しめる筆です。

Q. 有馬人形筆はどこで買えますか?

A. 有馬温泉にある灰吹屋西田筆店が唯一の工房で、店頭で販売しています。手作りのため生産数が限られるので、営業日を確かめてから訪れると安心です。

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