秋田杉桶樽は、日本三大美林の一つに数えられる秋田杉を用いて作られる桶・樽で、秋田県能代市・大館市・北秋田市などを主な産地とします。秋田市の秋田城跡からは平安時代後期のものと推定される桶が出土しており、桶・樽づくりの歴史は古くまでさかのぼると考えられています。江戸時代の享保年間には佐竹藩の保護のもとで産地が形成され、豊富な秋田杉資源を背景に生産が発展しました。秋田杉は年輪が均一で狂いが少なく、香りが良いうえに水漏れしにくいという特性を持つため、酒樽や味噌桶、おひつなど水や食品を扱う容器に適しています。柾目材を使う桶と板目材を使う蓋付きの樽とで用途が分かれ、箍(たが)には真竹や銅、真鍮が用いられます。1984年(昭和59年)5月には経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されました。
発祥
秋田市の秋田城跡からは平安時代後期のものと推定される桶が出土しており、秋田杉を用いた桶・樽づくりの歴史は古代までさかのぼると考えられている。日本三大美林の一つに数えられる秋田杉は、年輪が均一で木目が美しく、収縮が少なく狂いが生じにくいという特性を持ち、こうした良質な木材資源が古くから桶・樽づくりを支えてきた。
歴史
江戸時代の享保年間(1716〜1736年)には佐竹藩の保護のもとで産地が形成され、豊富な秋田杉資源を活用した桶・樽の生産が発展した。以後も能代市・大館市を中心に生産が続けられ、1984年(昭和59年)5月には経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された。近年は秋田杉桶樽協同組合が組織を再編し、酒樽や味噌桶、おひつなど生活に根差した製品づくりを継承している。
特徴
秋田杉の香りの良さと水漏れしにくい特性が最大の特徴で、酒樽や味噌桶、おひつなど水分や食品を扱う容器に適している。柾目材を用いる桶と、板目材を用い蓋を備える樽とで用途や作り方が分かれ、箍には真竹や銅、真鍮が使われる。杉本来の年輪の美しさを生かしたシンプルな造形と、職人の手作業による堅牢なつくりが評価されている。
使用される素材
制作工程
- 1
木取り
秋田杉の丸太から短冊状の材(榑・くれ)を切り出す。
- 2
乾燥
切り出した榑を十分に乾燥させ、狂いを防ぐ。
- 3
側板の加工
外側・内側それぞれに専用の鉋をかけ、板の厚みと形を整える。
- 4
組み立て・箍かけ
側板を円形に立てて並べ、真竹や銅・真鍮の箍をかけて締める。
- 5
底入れ・仕上げ
底板や蓋を取り付け、表面を磨いて仕上げる。
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職人・工房
購入方法
- 能代製樽株式会社
- 能代市の桶樽メーカー。酒樽や木桶、樽太鼓、麹蓋などを製造販売しており、修理の相談もできる。購入先を見る →PR